安全を多方面から研究・考察

第15回 日本安全学教育研究会の開催にあたって

会長  垣 本 由 紀 子

2019年当初から新型コロナという言葉が感染拡大に伴って使われ出し、それから2年経過するがコロナ禍は、消失するどころか、すっかり世の中に定着した。緊急事態宣言が、繰り返し発信され、患者数が減少する傾向は一向にみられない。全国規模、いや世界規模で拡大し、終息の先が見えない何とも不安全な世の中となった。

コロナ禍の影響は、わが研究会も、もろに受け、2020年の発表大会は、休会となった。

本年も状況は変わらないが、中止ではなくON LINE ZOOM で実施することに決まった。中止せずに第15回研究会が開催出来る様になった背景には、副会長の湯川先生、事務局の月僧先生等の並々ならぬご尽力が存在する。

本年は、開会に当たり、福井県大野市長の石山志保氏が特別講演を引き受けて下さった。心から感謝したい。

この不安全な時代だからこそ、安全学の立場から本研究会の趣旨を広める時ではないかと考える。前会長向殿先生の発表タイトルにある様に、働く人々の安全、健康、さらにウエルビーイングな世界へ展開することを願ってやまない。

日程表 令和3年10月23日(土)第1日目

講義時間 総合司会:作田博
9:50-10:00 開会式
開会の挨拶 会長 垣本由紀子
10:00-10:40 会員発表1
A1:働く人の安全から健康、そしてウエルビーイングへ~労働安全衛生の世界的潮流Vision Zero活動について~
向殿政男(明治大学名誉教授、鉄道総合技術研究所会長)
10:50-11:30 会員発表2
A2:産業現場における産業安全行動分析学の活用の提案-作業者のWell-beingを目指して
北條理恵子(労働安全衛生総合研究所機械、システム安全研究グループ上席研究員)
11:40-12:20 会員発表3
A3:ICT機器を活用した安全管理支援システムの提案
清水尚憲(労働安全衛生総合研究所建設安全研究グループ部長)
12:20-13:00 昼食
13:00-13:40 会員発表4
A4:社会安全学の視点でコロナ災害を検証する
安部誠治(関西大学社会安全学部教授)
13:50-14:30 会員発表5
A5:危機に強いリーダーとは、後藤新平に学ぶこと
四戸友也(元福井新聞編集本部長)
14:40-15:20 会員発表6
A6:危機管理におけるレジリエンス思考の重要性、持続可能な社会・技術システムの構築に向けて
白木渡(香川大学名誉教授)
15:40-16:20 会員発表7
A7:大気圧低温プラズマによる植物病害虫防除、プラズマを用いた新しい農業システム
金子俊郎(東北大学大学院工学研究科教授)
高島圭介(東北大学大学院工学研究科助教)
16:30-17:10 会員発表8
A8:新型コロナウイルスに対する安全バリアモデル他
月僧博和(小浜バイオメカニクス研究所所長)
17:10-17:30 総会

日程表 令和3年10月24日(日)第2日目

講義時間 総合司会:作田博
9:00-9:40 会員発表9
A9:GFSI活動に見るグローバル食品企業の長期戦略
湯川剛一郎(湯川食品科学技術士事務所所、FSSC2200日本代理人)
9:50-10:30 会員発表10
A10:同一事例に複数のヒューマンファクター分析モデルを使用した場合の問題点
垣本由紀子(日本ヒューマンファクター研究所)
10:40-11:20 会員発表11
A11:非線形応答システム制御のリスク管理への適用
荒関仁志(日本大学教授)
11:30-12:10 会員発表12
A12:細分化・多様化する安全探求方法論とその統合可能性
北村正晴(東北大学名誉教授)
12:10-13:00 昼食
13:00-13:30 特別講義
S1:住み続けたい結のまちを目指して人と自然が共に生きていける持続可能な地域づくり
石山志保(福井県大野市長)
座長:向殿政男(明治大学名誉教授) 
13:40-15:40 ディスカッション
持続可能な社会と安全について考える
・コロナウイルス禍から見えてきたものについて考える
・超高齢社会について考える
・一極集中型社会から分散型社会への移行について考える
・大学の役割について考える

座長:湯川剛一郎、金子俊郎、四戸友也
15:40-15:50 閉会式
閉会の挨拶 副会長 湯川剛一郎
16:00-17:00 反省会

日本安全学教育研究会【活動指針】

本会は、安全学を多方面から研究・考察することによって、安全学に共通する要素を抽出し、それを基礎として安全学の学問的体系化を図るとともに、地域の事情や特性を重視しつつ、全国的視野での安全学の啓発と普及に努める。本会は、大学、国・地方自治体、民間等幅広い分野において、上記の活動に積極的に参加又は協力する人材並びに組織によって構成し、活動は、品位を重んじ、趣旨に反するいかなる権威や組織にも服することなく、中立の立場で行うこととする。