第17回日本安全学教育研究会

(予定)第17回日本安全学教育研究会セミナー

  • Date
    令和5年10月6日(金)・7日(土)・8日(日)の3日間
  • Time
    第1日目(8/30)
    13:20 〜 17:50
    第2日目(8/31)
    08:50 〜 18:10
    第3日目(9/01)
    09:00 〜 16:40
  • Description
    ・講師:湯川剛一郎その他多数
    ・対象者:市民一般
    ・参加費:制限なし
    ・会場およびwebサイトから研究会誌を2,000円でお求めになれます。
  • Location
    新潟大学南キャンパスときめいと
    新潟市中央区笹口1丁目1番地
  • Organization:
    日本安全学教育研究会& on line

第17回 日本安全学教育研究会の開催にあたって
会長 湯川剛一郎

3年半近く、我々の生活に影響を及ぼしていた新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが五類になり、マスコミなどではインフルエンザ並の扱いになったと言われています。しかし、五類になったその日からウイルスの感染力や重症化リスクが低くなるわけでもありません。市民の生活は徐々に平常化しているようですが、外国人を含め、混み合う場面ではマスクを着用している人が多く見られます。一般市民のリスク感覚の変化を見る上で貴重な社会実験が行われていると思って観察しているところです。
 さて、本年は、新潟大学医学部高橋昌先生をはじめとする先生方、新潟県の関係者のご協力をいただき、新潟大学駅南キャンパス「ときめいと」で、昨年の新潟大会に引き続き対面で開催することができました。ありがとうございます。
 本研究会では、2007年3月、福井県での第1回研究会以来、様々な分野の安全について対策も含めて議論を重ねてきました。研究の現状、対応技術の開発に続き、重要なことは技術をいかに普及させるかという点です。
 安全にかかわる分野は法令規制で対策が義務づけられ、関係者の全てが対応しているはず、という考え方で制度が運用されている場合が多いようです。最近、検査データの偽装など制度の不具合に関する報道も目にすることも増えました。法律と罰則以外の普及策を考える必要があるかもしれません。
 こうした時には、特定分野に片寄らず、理系、文系にかかわらず幅広い分野の話題を知ることが必要です。そうした場を提供することがこの研究会の使命だと考えています。
研究会において活発な意見交換が行われ、いろいろなアイデアが生まれることを期待しています。

会場案内:新潟大学南キャンパスときめいと
新潟市中央区笹口1丁目1番地

セミナー概要

令和5年10月6日(金)・7日(土)・8日(日)の3日間、会員および会員外特別講師による安全学教育の公開講座が、新潟大学南キャンパス(新潟県)にて開催されます。

日程表 令和5年10月6日(金)第1日目

講義時間会 場
新潟大学南キャンパスときめいと
総合司会:
12:20-12:30開会式
開会の挨拶 会長 湯川剛一郎
12:30-13:30特別講義(1)on line
S1:人口減少対策としての無人自動運転移動サービスの役割(社会課題解決策の一翼として)
加藤 晋 (国立研究開発法人 産総研デジタルアーキテクチャ研究センター首席研究員)
13:30-14:15特別講義(2)
S2:鉄道側目線での地方鉄道に関する研究開発事例の紹介    
福田光芳(公益財団法人 鉄道総研情報通信技術研究部長)
14:15-15:00特別講義(3)
S3:「新潟県における人口関連指標の長期的推移」
小池司朗(国立社人研 人口構造研究部長)
15:10-16:10特別講義(4)
S4:若者目線での新潟県の人口減少対策(発表は未定)
-交通体系を使った解消方法について—
(新潟県)
16:10-16:40特別講義(5)
S5:鳥取大学でのdiscussionのまとめ
香川敬生(鳥取大学工学部教授)
16:50-18:50人口減少解決策に関するdiscussion
参加者全員

日程表 令和5年10月7日(土)第2日目

講義時間総合司会:
8:50- 9:00挨拶
新潟大学理事
9:00-10:00特別講義(6)
S6:災害医療の考え方―新興感染症から命を守る取り組み
高橋 昌(新潟大学大学院医歯学総合研究科災害医学・医療人育成分野特任教授)
座長:
10:10-11:10特別講義(7)
S7:なぜ大雪で大規模な車両の立ち往生が発生するのか?-実態と対策に向けた取り組み-
河島克久(新潟大学災害・復興科学研究所教授)
座長:
11:20-12:20特別講義(8)
S8:流域治水におけるグリーンインフラの活用 −田んぼダムによる水害抑制-
吉川夏樹(新潟大学自然科学系(農学部)教授)
座長:
12:30-13:10昼食(弁当用意)
13:20-14:20特別講義(9)
S9:最近の災害とこれに向き合う地域・社会を考える
卜部厚志(新潟大学災害・復興科学研究所教授)
座長:
14:30-15:30特別講義(10)
S10:地域文化資源を生かした安全安心まちづくり-佐渡福浦かっぱ村での市民普請の試み-
豊田光世(新潟大学佐渡自然共生科学センター 准教授)
座長:
15:30-16:30特別講義(11)
S11:人間が創る安全-AIにはできないこと-
高橋 信(東北大学大学院工学研究科 教授)
16:40-18:20ディスカッション
自然災害から身を守る、地域を守る
19:00-21:00懇親会

日程表 令和5年10月8日(日)第3日目

講義時間総合司会:
9:00-9:40特別参加1
R1:災害の倫理学を構想する:生存・自然・技術の未来
高原耕平(公益財団法人 ひょうご震災記念21世紀研究機構 阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター研究部主任研究員)
座長:
9:50-10:30会員発表1
A1:ポジティブ安全学
向殿政男(明治大学名誉教授、鉄道総研会長)
10:40-11:20会員発表2
A2:Safety-Ⅱ方法論と組織の変化マネジメント
北村正晴(東北大学名誉教授)
11:30-12:10会員発表3
A3:地域課題と災害レジリエンス
白木 渡(香川大学名誉教授)
12:20-13:00会員発表4 (昼食:弁当用意)
A4:事故調査報告書の在り方に関する一考察
垣本由紀子(日本ヒューマンファクター研究所顧問)
13:10-13:50会員発表5
A5:産業現場の安全とこれからの作業のWell-beingに関する定量的評価について
北條理恵子(長岡科学技術大学准教授)
14:00-14:40会員発表6
A6:アルミ合金製可搬式作業台を用いた安全・安心定量的化手法の構築に関する一考察
清水尚憲(ジー・オー・ビー株式会社安全安心技術研究センター所長)
14:40-15:20会員発表7
A7:ヒューマンパフォーマンスツール(ヒューマンエラー防止手法)の紹介
松井裕子(原子力安全システム研究所主任研究員)
15:20-16:00会員発表8
A8:食品業界における認証の動き(続報)
湯川剛一郎(湯川食品科学技術士事務所所長)
16:00-16:40会員発表9
A9:安全学における安全・信頼・安心の関係について(仮)
月僧博和(小浜バイオメカニクス研究所所長)
16:40-17:20会員発表10
A10:安全保障論議を深めるために
四戸友也(元福井新聞編集局長)
17:20-17:30閉会式
閉会の挨拶 副会長 金子俊郎